オモロイ坊主の「ヴィパッサナー瞑想」と「慈悲の瞑想」
ヴィパッサナー瞑想について4
眠りに落ちるのは難しいことではありません。
事実やさしいことです。
横たわりながら瞑想すれば、次第にうとうとし、速やかに眠りに落ちます。横たわる瞑想をしながらも、再びお腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻って下さい。
そうすることによって、速やかに眠りに入れます。しかし、初心者は横たわる瞑想を多くするべきではありません。
むしろ、座る瞑想、歩く瞑想をより多くして下さい。
上達し成長したなら、横たわる姿勢をとって、お腹の『ふくらみ』『縮み』を確認(サティ)してください。
眠る時間は、瞑想者の休息のときです。本当にまじめな瞑想者の睡眠時間は約4時間で充分です。
それは睡眠の時として、ブッダが許された時間です。
とはいえ、初心者には充分でなく、6時間が健康的です。
瞑想者は目覚めたら再び確認(サティ)をはじめます。起きた状態を『目覚めている、目覚めている』と確認(サティ)して下さい。
瞑想者は『道と果』の智慧に達するように決心する必要があります。そしてただ眠るだけでなく、瞑想の努力のための休息をとるべきです。
それ以外の起きている時間は、休みなしに確認(サティ)を続けます。
(四)
ヴィッパサナー瞑想では、起こってくるどのような現象をも確認(サティ)するという行為を、絶え間なく、継続的に行うことが大切です。
例えば、身体のどこかに『かゆみ』の感覚が起こると、瞑想者はそれをかきたくたくなります。なぜなら『かゆみ』を我慢するのがつらいからです。そのような場合、すぐにかくことによって乗り切るのではなく『かゆい、かゆい』と確認(サティ)して下さい。
辛抱強く確認(サティ)を続けると、普通『かゆみ』は消えていきます。消えてしまえば、再び、お腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻ります。
もし、いつまでも『かゆみ』がなくならないなら、もちろん、かいて『かゆみ』を取り除きます。その場合はまず初めに『かきたい、かきたい』と確認(サティ)して下さい。すべての働き、このかゆみの感覚を取り除くすべてのプロセスを、きちんと確認(サティ)するのです。
『触れる』『引く』『押す………』と、かく動きを一つ一つ確認(サティ)し、特に最終的にお腹の『ふくらみ』『縮み』に戻るプロセスも、きちんと確認(サティ)します。姿勢を変えるたびに『変えたい、変えたい』という欲求、座っている姿から立ち上がるときの緊張感、動き、腕を伸ばしたり動かしたりする、そのような動きの一つ一つを厳密に確認(サティ)して下さい。あらゆる身体の動きを確認(サティ)しながら姿勢を変えるのです。
身体を前に揺らすようなときにも確認(サティ)を入れます。立ち上がるときにも、そのことに意識を集中して『立ち上がります、立ち上がります』と確認(サティ)して緩やかに立ち上がります。瞑想者は身体の弱い人のようであるかのように振舞います。
身体の弱い人は何事もユックリ緩やかに行います。腰痛のある人は、身体を動かすことが痛みの原因とならぬように、緩やかに動きます。瞑想者は身体の弱い人と同じように、腕や足を伸ばしたり曲げたりしたり、頭を上げたり下げたり、座ったり立ち上がたりするのも、すべての動きを確認(サティ)しながらユックリ緩やかに行います。
姿勢を変えなければならないときも、確認(サティ)しながら少しずつ緩やかに行います。ユックリ緩やかに行うと、気づきと集中力、それに洞察力がより強くなります。
ですからユックリ少しずつ、確認(サティ)しながら動いて下さい。それだけでなく、瞑想者はまるで目の見えない人、耳が聞こえない人であるかのように動いてください。
瞑想の間、瞑想者は確認(サティ)すことだけに集中します。『何を』見たのか、聞いたのかは、関心事ではありません。ですから何か、珍しいこと、印象に残ることを見たり聞いたりしても、その対象に意味づけることなく無視し、まるで見なかったり、聞かなかったように振る舞い、単に『見た』『聞いた』という自らの行動だけを注意深く確認(サティ)します。
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